Tuesday, November 29, 2016 4:50 PM

朴氏弾劾、9日採決か 与党非主流派の動向鍵

 韓国の朴槿恵大統領が条件付き退陣の意向を表明したのを受け、野党3党は30日、朴氏の弾劾訴追案を巡る調整を本格化する。弾劾に賛成していた与党セヌリ党非主流派の動向が可決の鍵を握ることから同派の意向を尊重、当初目指していた12月2日から9日に採決を先送りする公算が大きくなっている。

 野党第2党「国民の党」の朴智元院内総務は29日夜、朴大統領が退陣の条件とした「安定的な政権移譲の方策」について与野党が合意するのは不可能だと一蹴、弾劾を推進する方針を強調した。

 一方で、弾劾の主導権は朴大統領と距離を置く与党非主流派にあると指摘。12月2日に採決すれば同派が賛成に回るのは難しいが、国会会期末の9日までには説得が可能だとの認識を示し、採決を遅らせるべきだとの考えを示した。(共同)