Friday, July 01, 2016 10:15 AM
大企業製造の景況感横ばい 日銀短観、中小は悪化
日銀が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が前回の3月調査と同じプラス6だった。代表的な指標の大企業製造業は横ばいだが、非製造業や中小企業は悪化が目立ち、景気の先行き不透明感が増している。
これを受けて日銀は2016年度の物価上昇率の見通しを引き下げる方向で検討に入った。個人消費の低迷に加え、円高も進んでおり、経営者が投資などに慎重姿勢を強める恐れがある。日銀は28、29日に開く金融政策決定会合で追加金融緩和の是非を議論するが、市場では追加緩和への期待が高まっている。
調査は約1万社を対象に5月30日〜6月30日に実施したが、大半は英国の欧州連合(EU)離脱が決定した6月24日よりも前に回答していた。一段の円高進行など金融市場の混乱を十分に反映していないため、景況感は今回の結果よりも悪化している恐れがある。(共同)
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