Friday, July 01, 2016 6:02 PM

シリアで対ロシア軍事協力検討 米が空爆調整と報道

 米政府が内戦下のシリアでロシアとの作戦協力を検討していると複数の米メディアが1日までに報じた。シリアのアサド大統領の処遇をめぐりロシアと対立する米国はこれまで軍事協力の意向を否定していた。

 米側は、ロシアがアサド政権にシリア反体制派への攻撃を停止させることを条件に、国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」に対する空爆で米露両軍の作戦調整を実施することを検討。既にロシア側に打診したとの情報もある。

 ロシアが支援するアサド政権は、一時停戦発効後も反体制派への攻撃を継続。反体制派の後ろ盾となる米国は停戦無効を正式に表明する選択肢も検討したが、シリア国内の暴力を「最低限に抑える」ことを優先、アサド氏退陣の要求も全面に出さない方針だという。(共同)