Wednesday, December 07, 2016 1:15 PM

ボスニア戦犯に終身刑求刑 大量虐殺、国際法廷で検察

 旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)の検察側は7日、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦(1992〜95年)でジェノサイド(民族大量虐殺)、人道に対する罪など11の罪に問われた大物戦犯ムラディッチ被告(74)に終身刑を求刑した。

 被告は起訴内容を否認している。判決は来年11月ごろとみられている。

 検察側は、セルビア人勢力の司令官だったムラディッチ被告がボスニア各地でイスラム教徒やクロアチア人を排除する「民族浄化」を推進し、死者1万人以上を出したサラエボ攻撃や、スレブレニツァでの7000人以上の虐殺を指揮したと主張。「(最も重い)終身刑以外では被害者への侮辱となる」と訴えた。(共同)