Wednesday, December 21, 2016 10:33 AM

潘氏、大統領選出馬に意欲 与党分裂、保守新党も

 今月末で退任する国連の潘基文事務総長(72)はニューヨークで20日、韓国メディアと記者会見し、来年12月までに行われる韓国の次期大統領選への出馬意欲を改めて示した。与党セヌリ党では21日、朴槿恵大統領の弾劾訴追に賛成した非主流派が離党方針を表明、保守新党を結成する見通しだ。潘氏は朴氏と距離を置く姿勢を見せており、新党からの出馬も視野に入れている可能性がある。

 潘氏は会見で、出馬について明言は避けたものの「韓国の発展の助けになるならこの身を焼いてでも努力する用意がある」と強調。「帰国後に各界の話を聞いて決めたい。国民の意思が重要だ」と語った。

 潘氏は保守陣営の有力候補と目されており、朴氏が憲法裁判所の判断で大統領職を罷免され大統領選が前倒しになる可能性がある。政界再編や野党候補の動きを見極めた上で最終判断するとみられる。(共同)