Wednesday, December 21, 2016 4:43 PM

アレッポ「撤退完了」 全患者脱出と赤十字

 シリア人権監視団(英国)は21日、アサド政権軍が制圧した北部アレッポから、反体制派の戦闘員や民間人の撤退が完了したと発表した。在シリアの赤十字国際委員会(ICRC)はツイッターで、アレッポの旧反体制派支配地域から全ての患者が脱出し「病院は無人になった」と表明した。

 監視団は「戦闘員らの最後のグループがアレッポを出た」と伝えたが、ロイター通信によると、国連当局者は21日夜、撤退作業はまだ継続中だと述べた。反体制派幹部は悪天候のため移送に遅れが生じていると語った。

 2012年以降、アレッポでは政権軍と反体制派が市内を二分し激しい戦闘を続けてきた。反体制派は隣接するイドリブ県を拠点に戦闘を続ける構えだ。(共同)