Tuesday, January 10, 2017 11:17 AM
ブルー・ピラー、1000万ドルを追加調達
建物の予備発電機や重要電源を接続網化して制御するためのソフトウェアを開発する新興企業ブルー・ピラー(Blue Pillar、インディアナポリス拠点)は、1000万ドルのベンチャー・キャピタル投資を追加獲得し、商業施設向けの電源管理とクラウド経由でのデータ分析事業を強化する方針を打ち出した。
今回の資金調達には、新規出資会社のGXPインベストメンツ(GXP Investments)とエレベート・ベンチャーズ(Elevate Ventures)、以前からの出資会社のエネルテック・キャピタル(EnerTech Capital)、アロス・ベンチャーズ(Allos Ventures)が参加した。
グリーンテック・メディアによると、2006年設立のブルー・ピラーは、病院や米軍基地といった大型施設向け予備電源を試験および制御するソフトウェアの開発によって事業を立ち上げたあと、空調や照明の管理にも対象を広げ、複数のプロトコールとデータセットをクラウド上の分析プラットフォームに統合した。
同社のソフトウェア導入個所は2016年末時点で約600ヵ所。過去5年間の売上高は400%の成長を記録した。デューク大学病院や米陸軍、テキサスA&M大学が同社の顧客に含まれる。
同社はまた、公益会社NRGエネルギーとの提携を通じ、過去1年間にウォルマートやターゲット、コムキャストといった大手企業にも導入先を拡大した。
エナーNOC(EnerNOC)やコンヴァージ(Comverge)といった需要反応サービス会社は、ビハインド・ザ・メーター(behind-the-meter)型の電力資産を接続網化しており、タンジェント・エネルギー(Tangent Energy)やカミンズ(Cummins)と提携してインターフェイスを標準化しつつある。
ビハインド・ザ・メーターとは、ビハインド・ザ・メーターという端末を設置して電力使用の予想や電気代の上下変動にもとづいて充電と放電を調整するしくみ。