Friday, February 10, 2017 10:43 AM

松尾電機、価格操作認める〜電解コンデンサで、幹部1人も

 コンデンサなど製造・販売の松尾電機(大阪府豊中市)と同社幹部1人が、電解コンデンサの販売で反トラスト法(米独禁法)違反を認め、司法取引に合意したと司法省が8日発表した。

 ロイター通信によると、司法取引によって松尾電機は罰金(417万ドル)の支払いに、米国子会社、Micro Technology Group(Mansfield, MA)幹部のオオクボ・サトシ氏は366日の刑務所収監に合意した。

 司法省によると、同社は2001年下半期から2014年初めまで、オオクボ氏は02年半ばから14年初めまで、同業他社と共謀して電解コンデンサの価格操作に関与していた。電解コンデンサはエアバッグや自動車エンジンの制御など車載用レーダー装置,車載用回路保護素子に使われる部品。

 同省による電解コンデンサの価格談合捜査では、これまでに日立化成(東京都)やルビコン(長野県)、エルナー(神奈川県)、NECトーキン(宮城県)などが有罪を認め、罰金を科されている。