Monday, February 13, 2017 11:36 AM

キリン、ブラジル事業売却へ〜東南アジアで投資継続

 キリンホールディングスは13日、ブラジルのビール子会社Brasil Kirin Holding S.A.をオランダのハイネケンのグループ会社Bavaria S.A.に売却することで合意したと発表した。売却価格は約770億円(22億レアル)。一方、ミャンマーは新たな投資を発表するなど、海外事業では東南アジアへの軸足移行を鮮明にする。

 ロイター通信によると、キリンは2011年に約3000億円でスキンカリオール(現ブラジルキリン)を買収、ブラジルに進出した。当時は約7割のシェアを持つアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)に次いでシェア15%の第2位だったが、ブラジル経済の低迷や通貨安などで業績は低迷。シェアは第3位に落ちていた。

 キリンは「ブラジル経済に絡むさまざまなリスクと同国のビール、ソフトドリンク市場の競争激化を勘案し、独自にブラジル・キリンを維持し利益を出すのは困難と判断した」と説明した。

 一方、キリンはミャンマーで提携するミャンマー・エコノミック・ホールディングスからビール会社マンダレー・ブルワリーの株式51%を取得することで合意した。