Friday, May 30, 2025 7:00 AM

メイモビリティーと伊藤忠が提携〜AVの本格実用化目指す

 電動の自動運転シャトル(小型バス)を開発するメイ・モビリティー(May Mobility、ミシガン州)は、伊藤忠商事と資本・業務提携した。自動運転車(AV)の世界的な本格実用化を目指す。

 オートモーティブ・ワールドによると、メイはまず、伊藤忠グループ傘下のビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)企業ベルシステム24(東京都)と提携し、メイのテレアシスト(遠隔支援)とライダーサポート・プラットフォームを活用して、数千台規模のAVを迅速に展開し、数百万人規模の乗客支援を目指す。

 メイのテレアシスト・プラットフォームは、他社のように遠隔操作でAVを直接制御するのではなく、人間の最小限の介入によって意思決定を行う人工知能(AI)を活用した独自の「MPDM(自動運転意思決定)」技術を使っており、複数の車両に効率的にガイダンスや支援を提供して大規模な安全運用を実現する。

 メイは伊藤忠がBPO分野で連携する最初のAV企業となり、ベルシステム24のワークフロー最適化に関する知見を生かして、テレアシストの運用効率とコスト競争力の強化を図る。

 ベルシステム24は、40年以上の顧客サポート経験と、最先端AIによる問題の特定や解決機能を備えた独自の運用管理システムを持っており、そのサポートプラットフォームにメイのテレアシストとライダーサポート・プラットフォームを直接統合することで、米国と日本で事業を急拡大するメイのAV展開を後押しする。