Monday, July 11, 2016 10:43 AM

毎年数百万人に過剰請求〜ケーブル各社、議員が報告

 ケーブル企業が毎年、利用者数百万人にサービス料金を過剰請求していることが、上院議員の報告書で分かった。

 ロサンゼルス・タイムズによると、ロブ・ポートマン(共和)とクレア・マカスキル(民主)の両上議が公表した報告書は、2016年にタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)だけで計200万ドルを過剰請求する見通しで、うち64万ドル相当が既に支払われたと指摘している。TWCを傘下に収めたチャーター・コミュニケーションズも、今年1〜4月に130万ドル以上を過剰請求したという。

 過剰請求分は、利用者が実際には所有していないケーブル・ボックスに対して課金するシステム上の食い違いから生じる。食い違いの割合について、TWCはテレビ料金の0.07%、インターネット料金の0.03%と説明。チャーターは合計でボックス6万3000台に相当する0.6%と答えている。両社とも、議会調査の過程で請求額に関する定期的な監査の実施に同意した。

 TWCとチャーターは、当該顧客に対して過剰請求分をクレジットの形で返金する。TWCの場合、月ごとの監査で過剰請求が確認されれば利用者に自動的にクレジットが与えられ、チャーターは設備利用料に対して1年分のクレジットを付与する。