Thursday, March 02, 2017 10:38 AM

ペッパー用のアップ・ストアーを構築へ〜ソフトバンク・ロボティクスの新戦略

 ソフトバンク・ロボティクス(SoftBank Robotics)は、人型ロボット「ペッパー(Pepper)」向けアプリケーションを多くの開発業者らが自由に開発できるようにするプラットフォームの構築を計画している。

 ブルームバーグによると、ソフトバンク・ロボティクスはそれによって、住宅の警備や部屋の掃除といった日常生活を便利にする消費者向けアプリケーションの開発環境を整備することで、ペッパーの生態系を大幅に拡充する。

 開発業者らは、現状でもアンドロイド・ツール群を使ってペッパー向けアプリケーションを開発できるが、開発機会は限定的だ。

 ペッパー・プラットフォームの公開は、iOS端末向けアップ・ストアーのような存在をペッパー用に構築する狙いといえる。

 孫正義社長は、ペッパー・プラットフォームの公開時期について明言を避けている。同氏によると、ソフトバンク・ロボティクスは現在、ペッパーの法人向け販売に注力している。同氏は、その道筋がついてからペッパー・プラットフォームを開発者らに公開する考えを暗示した。

 小売価格約2000ドルのペッパーは、2015年に出荷開始されて以来、これまでに約1万体が売れた。元来は消費者向けだったが、実際には、ペッパー購入者の大部分は企業で占められる。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-03-01/softbank-robotics-plans-app-store-for-humanoid-pepper-robot