Tuesday, March 07, 2017 10:27 AM

企業市場での世界サーバー需要が減退〜成長したのはアジア太平洋だけ

 2016年第4四半期(10〜12月)の世界サーバー販売高は前年同期比で減少した。

 IDCによるとその減少率は4.6%、かたやガートナーによると1.9%。IDCによると、期中の売上高は146億ドルに縮小した。

 HPE(Hewlett Packard Enterprise)は、両社の調べによると、市場占有率約23%で同市場最大手の座を維持した。2番手にはデル、そのあとをIBMとレノボが追っている。

 IDCによると、サーバーの出荷台数と販売高の両方が期中に成長したのはアジア太平洋地域だけだった。

 CIOダイヴ誌によると、企業らは昨今、仮想化とクラウド技術の導入をさらに積極化させていることから、サーバーの需要が弱まっている。仮想化とクラウド化は、電算システムの稼働に必要となるサーバーの数を減らせる利点があるためだ。

 最近のサーバー市場でもっとも大きな動向として指摘されるのは、EMCを吸収したデルの追い上げだ。IDCによると、デルは期中に6.5%の出荷台数増を記録しており、19.4%減を強いられたHPEに肉薄しつつある。

 現在、出荷台数ではデルがHPEを追い抜いていると見積もられ、売り上げでもデルがHPEを超える可能性が高いとみられる。

http://www.ciodive.com/news/why-enterprise-server-demand-slowed-in-2016/437323/