Thursday, March 16, 2017 10:08 AM
3M、インドでリアルタイムVMSを試験運用
電機や電子、医療、産業、オフィス関連の製品やサービスを提供する3Mは、リアルタイム・データ解析技術を活用する道路交通向けの可変情報表示装置(VMS=Variable Messaging System)プラットフォームの試験運用をインドのバンガロールとジャイプルで開始した。
ETテック誌によると、3Mの新プラットフォームは、市内に設置した多数の検知器によって交通量や大気環境、車両ナンバープレートといったデータを集めるとともに、公害対策や気象、交通に関する自治体や警察当局のデータを活用するもの。
それらのデータをリアルタイムで解析することによって、たとえば盗難車捜索や、州外から流入した車両の数、騒音水準、大気中の二酸化炭素量の測定といったさまざまのアプリケーションを開発できる可能性がある。
緊急時や災害管理の場合を除き、新プラットフォームの機能はすべて自動化される。データ解析結果は、市内の主要交差点のデジタル掲示板に表示される。
3Mは、公開規格を土台にして新プラットフォームをバンガロールで開発した。
VMS自体は新しい技術ではない。しかし3Mの新プラットフォームでは、交通渋滞、救急車の移動、大気汚染、気象、緊急情報といった刻々と変化する「知的かつ有用の情報」(3Mインド)を地域や道路ごとに選んでリアルタイムで表示できる。
3Mは、新VMSプラットフォームを両都市以外の数都市に導入する契約もすでに獲得している。