Thursday, March 30, 2017 10:41 AM
GS、ソフトウェア開発者を大量募集〜ロボ・アドバイザー機能の強化に注力
米投資銀行大手ゴールドマン・サックス(Goldman-Sachs=GS)は、自社のデジタル・アドバイス・ソリューションズ(Digital Advice Solutions=DAS)事業部門の拡張に向けて、多数のソフトウェア開発者を大々的に募集している。
ファイナンス・マグネイツ誌によると、DASは、人間の代わりにロボットが助言する自動デジタル・アドバイス・プラットフォーム(ロボ・アドバイザー)を使うことで、助言サービスがこれまでほとんど届いていない中規模投資家を対象に市場開拓を強化することを目的とする。
ゴールドマン・サックスは、大企業や大規模投資家向けの金融サービスや投資サービスに特化してきた。そのため、資産5000万ドル以下の投資家向けに手数料を抑えたサービスによって、中規模投資家市場の開拓に乗り出すことを検討していた。
手数料を引き下げた事業では、専門家たちを使った手厚いサービスでは利益を確保できないため、ロボ・アドバイザーによってコストを抑えるというのがDASの計画だ。それによって通常の手数料を約半額に引き下げられる。
同社はさらに、資産100万ドル以下の投資家向けにも助言サービス標的市場を広げられると考えている。
同社は2016年に、消費者および小規模事業者向けの融資会社マーカス(Marcus)を設立し、小規模の金融助言サービス事業部門の強化を図っている。
ゴールドマン・サックスはそれにともなって、GEキャピタルのオンライン銀行や年金積み立てサービスのオネスト・ダラー(Honest Dollar)をあいついで買収している。