Wednesday, April 26, 2017 10:30 AM
スマート都市のセキュリティーに課題
世界各地の都市が、都市基盤の効率的な管理にIoT(Internet of Things)技術を使用し始めている。しかし、クラウドのセキュリティーに関しては混乱も生じており、矛盾する複数の戦略を導入している都市も数多く存在する。
ZDネット誌によると、スマート都市セキュリティー専門家にとってクラウド・セキュリティーは厄介な難問をもたらすことがあり、現時点では環境を有効に監視できていない例が多数存在する。
セキュリティー管理会社のエイリアンヴォルト(AlienVault)が最近実施した調査では、回答者の62%が、自分の管理する環境内に導入されたIoT機器のセキュリティーを懸念していると答えた。一方で、IoTの利点はそういったリスクを上回るほど大きな恩恵をもたらす、と答えた回答者は45%に上った。
NTTデータが発行した米保険業界におけるIoT活用に関する報告書「米保険業界におけるIoTによる打破と機会(IoT Disruption and Opportunity in the U.S. Insurance Industry)」では、通信サービス会社の80%以上は、スマート住宅やIoT技術が新規顧客開拓の好機をもたらすと考えていると報告された。
ただ、IoT戦略を前進させるうえでIoT機器群の購入と設置のコストが大きな障害になっていると答えた回答者は55%に上った。
潜在性と現実のあいだに存在する大きな狭間を埋めるには、まだしばらく時間がかかるとみられる。その過程では、IoTをバックエンドで支えるクラウドのセキュリティー課題を解決する必要もある。
【http://www.zdnet.com/article/although-smart-cities-rely-on-iot-security-confusion-still-reigns/】