Thursday, June 01, 2017 11:27 AM
世界中の飲料クーラーの在庫や温度をIoTで管理
米通信サービス大手のAT&Tは、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)事業強化策の一環として、最高で100万台のレッド・ブル・ブランドの業務用クーラーを世界中で接続化し、それらの需給状況を追跡および管理するソリューションを提供する。
IoTジャーナル誌によると、AT&T傘下の技術革新事業部であるAT&Tファウンドリーの技術者や開発者らは、レッド・ブルの専門班との協業によっておもなIoTソリューション群をすでに開発している。
両社はたとえば、世界各地で使われているレッド・ブル・ブランドの飲料クーラーに埋め込まれた検知器から集められるデータを使って、なかの飲み物が十分に冷えているかどうかや在庫、何らかの異常や問題が発生してないかどうかを確認できるソリューションを活用する。
その結果、各クーラーからのデータは、クーラーの稼働状況を確認する現場従業員らの作業を不要にする。クーラーから発信される各種のデータには、各地域の事業拠点に配備されている担当班らが常時アクセスできる。担当班はそれによって、各クーラーの温度や位置情報、稼働状況を正確に追跡できる。
クーラーには埋め込み型モニターも取り付けられており、クーラーのとびらの開閉データを正確に集めることができる。とびらが開け閉めされるたびに、埋め込み型モニターがデータを集めてAT&TグローバルSIM経由で発信する。AT&Tコントロール・センターとAT&TのIoTプラットフォームがすべてのデータを処理する。
レッド・ブルの業務用クーラー管理担当者らは、AT&Tによって処理されたデータにアクセスし、飲料製品補充やクーラーの点検、問題解決といった各種業務の必要時を検知して効率的に対応できるようになる。