Thursday, June 08, 2017 9:46 AM
中東の医療業界で進むデータ解析の活用
中東の医療サービス機関は現在、大容量の臨床データやビジネス・データを分析し、医療サービスに応用することに注力している。
ヘルステックゾーン誌によると、それらのデータ分析を組み合わせることで、コストを抑えながら医療サービスの質を劇的に向上させようというのが医療サービス機関の狙いだ。
それらのデータには、電子メールやテキスト・メッセージといったいわゆる非構造化データも含まれる。そのため、分析精度を高めることが難しいが、非構造化データも分析対象として治療や診断、予防に役立たさせる試みが進められている。
その一つは、データ解析から病気の傾向を読み取り、潜在的患者に適切な処置をほどこすという予想予防によって伝染をくい止めるというものだ。また、各種データのリアルタイム分析によって、インフルエンザや結核のワクチン注射をうながし、伝染を防いでいる。
中東の医療サービス機関ではそれと同時に、臨床データを集めて分析することで治療効果を追跡し、低効果と高効果の治療法を特定している。従来の方法では、医師が経験と直感に頼って試薬を投与して様子を見るというのが一般的だった。
エクセルや汎用データベースのデータも多用されてきたが、それらのアプリケーションを使うには、データの入力という面倒かつ時間のかかる作業がともなううえ、入力の間違いも多い。
その点、データ管理ソフトウェアとオンライン経由でのデータ解析機能を活用することで、それらの課題が一気に解消される。中東ではそういったデジタル医療が急激に普及している最中で、今後さらなる需要増が確実視される。