Wednesday, June 14, 2017 9:42 AM
スプリント、ベライゾンの顧客を狙い撃ち
ソフトバンク傘下の米携帯電話サービス業界4位のスプリント(Sprint)は13日、業界最大手のベライゾン・ワイヤレスから乗り換える加入者に、無制限のデータ通信と通話、テキストのサービスを無料で1年間提供する販促を開始した。
ロイター通信によると、スプリントのデイヴ・トーバー広報担当は今回の販促手法について、ウェブサイト上での広告と電子メールによって、ベライゾン加入者に標的広告を展開する、と説明した。販促期間は6月30日まで。
期間中にベライゾンからスプリントに乗り換えた加入者は、最大5回線まで無制限のデータ通信を利用できる。
スプリントによる今回の積極的な加入者獲得作戦は、過去10年間の赤字と400億ドルの負債から脱するための強気の策だが、最初の1年での増収は期待できない。しかし、獲得した加入者の2年目からは増収増益につながるというのがスプリントの思惑だ。
ソフトバンクの孫正義社長は、業界3位のTモバイルとスプリントの合併案に再挑戦しており、業界2強のベライゾンとAT&Tに対抗する第三勢力の形成に野心を持っている。
関係筋によると、ソフトバンクはそれに向けた初期の協議を、Tモバイルの親会社であるドイツ・テレコムと開始したもよう。
【http://www.reuters.com/article/us-sprint-corp-data-idUSKBN1942SF】