Tuesday, June 20, 2017 9:57 AM
ボーイング、データ分析システムを運用開始
ボーイング(Boeing)は19日、社内用データ処理システム「ボーイング・アナリティクス(Boeing AnalytX)」の運用を開始した。
ボーイング・アナリティクスは、各種のシステムと約800人のデータ専門家たちを集約して、ジェット機の製造を向上かつ効率化させる方法の特定と、同社のジェット機を購入する顧客へのサービスの質向上を強化する、と同社幹部らは説明している。
ロイター通信によると、ボーイング・アナリティクスは、シリコン・バレー企業らが開発した自動化技術や効率化技術、運営効率化の手法を取り入れることでコスト削減や業務周期の短縮、利益率引き上げ、中核の製造業務以外での収入源創出を図る技術投資を強化する航空機メーカーおよび部品供給業者らの昨今の戦略を反映したものだ。
ボーイングは、ボーイング・アナリティクスによってどのような商機の開拓を狙っているのか説明していない。
航空機製造業界では近年、製造設備や機械類、機器類、部品に関するデータを膨大な数のデータ源から自動的に集めて解析し、それらの結果を業務効率化に役立てると同時に、供給業者たちとの連携効率化や納品先への予想分析サービスの提供を拡充している。
その代表的な一つが、GEによって牽引される予想保守だ。予想保守とは、点検や整備が必要となる時期をデータ解析によって予想することで、適切な点検や整備の必要性を問題発生前に知らせることで、コスト発生を回避する。
【http://www.reuters.com/article/us-airshow-paris-boeing-data-idUSKBN19A1ZN?il=0】