Thursday, July 27, 2017 11:01 AM
IBM、全フラッシュの新型サーバーを発表
IBMは、ビッグ・データ分析や人工知能のアプリケーションを活用して、フラッシュのみのストレージを特徴とする新しいデータ・ファイル管理ソリューションを、エクサバイト級のデータを解析する企業向けに発表した。
PRニューズワイヤーよると、オール・フラッシュ・エラスティック・ストレージ・サーバー(All-Flash Elastic Storage Server)と呼ばれる同ソリューションは、IBMのソフトウェア定義ストレージ「スペクトラム・スケール(Spectrum Scale)」を使って、これまでのソリューションに比べてデータ・スループット(一定時間あたりのデータ処理能力のこと)を60%向上する。
同ソリューションは、ビッグ・データ・ソフトウェアを開発するホートンワークスのホートンワークス・データ・プラットフォーム(Hortonworks Data Platform)の認証済みで、アパッチ・ハドゥープ(Apache Hadoop)やアパッチ・スパーク(Apache Spark)といったデータ処理エンジンに対応している。
スペクトラム・スケール・ストレージ・ソフトウェアは、社内のさまざまの場所に保管されているデータを効率的に取り出してまとめ、ハドゥープやスパークによる分析を実行できる。それによって、解析結果を得るまでの時間を短縮すると同時に、ストレージ容量の要件を55%以上縮小できる。
また、冗長データ・パスや分散消去符号化、末端間演算処理といった重要機能も提供する。
「自社の事業データを価値ある情報に変えて競争力につなげたいとする意欲が顧客のあいだに強くみられる」「しかし、そういった情報へのアクセスは簡単ではない」「同製品は、その障害を取り除くために開発された」と、IBMのストレージおよびソフトウェア定義基幹設備事業責任者エド・ウォルシュ氏は説明している。