Tuesday, August 01, 2017 11:37 AM
エアスペイス・テクノロジーズ、アレクサに統合
物流向けソフトウェアおよびモバイル・アプリケーション開発のエアスペイス・テクノロジーズ(Airspace Technologies、カリフォルニア州カールスバッド拠点)は、即配送要荷物のリアルタイム追跡を可能にするために、アマゾン(Amazon)の人工知能アレクサ(Alexa)対応機器群に配送物追跡機能を統合した。
配送業者や荷主らは、端末とアレクサの音声認識機能を使うことで荷物の位置と配送進行状況をリアルタイムで追跡できるようになる。
サプライ&デマンド・チェーン・エグゼクティブ誌によると、物流業者の顧客らが話し言葉を使って質問を発声するだけで、アレクサ対応機器が質問内容を理解して答を見つけ出して読み上げる。顧客らは、配達予定や荷物の現在地、地点Aから地点Bまで何時間または何日かかるかといった情報を簡単に入手できる。
エアスペイス・テクノロジーズの動きは、これまで技術化に消極的だった業界による先進技術の業務活用の浸透を示すものだ。また、人工知能技術の業務応用の分野や領域の拡大を意味する。
さらに、元来は消費者向け仮想執事機能の基盤であるアレクサの業務応用が急速に広がっている昨今の市場動向を浮き彫りにする動きでもある。
アマゾンは、アレクサを土台とした家庭用仮想執事端末のエコー(Echo)を約2年前に発売し、同市場を開拓した。ここ1年では、そのプラットフォームを販促機会として活用する会社が増えた。たとえば、エコーに話しかけることで出前や配車を注文できるようになった。
それに加えて、商品に関する質問に答えて販促する機能をアレクサとエコーで提供する会社も続出しており、アレクサ・プラットフォームは最近、商業活動の仮想空間と化している。