Monday, August 14, 2017 11:33 AM
アマゾン、チケットマスターに宣戦布告
オンライン販売とクラウド電算サービスの最大手アマゾン(Amazon.com)は、催事会場の所有会社らと提携することで入場券のオンライン販売業に進出する。
催事入場券の販売市場では、チケットマスター(Ticketmaster)が圧倒的支配力を握っている。しかし、チケットマスターはオンライン販売に高額の手数料を課すことから、消費者のあいだでは不満が募っている。
ロイター通信によると、催事会場施設の所有会社や催事主催社(たとえば、NFLやMLBといったスポーツ・リーグ組織、球団、各種のスポーツ連盟、娯楽興行サービス会社)はそこで、消費者のそういった不満の解消と入場券販売増を図るために、入場券販売網の多様化を模索している。
入場券販売業は利益率の非常に高い商売で、アマゾンでは、同市場への進出を以前から狙っていた。アマゾンと催事会場所有会社らの思惑が合致した格好だ。
アマゾンは、英国市場では入場券のオンライン販売を2015年から始めており、順調な成果をあげている。
2016年におけるチケットマスターの初期入場券販売高は16億ドルで、再販サービスからは2億5000万ドルを売り上げた。
アマゾンは以前に、チケットマスターとの提携を画策したことがあるが交渉決裂に終わり、入場券再販サイト最大手スタブハブ(StubHub、イーベイの子会社)とも提携しようと打診したが、まとまらなかった。
米国内で億単位の消費者情報をすでに持つアマゾンが同市場に参入することで、チケットマスターとスタブハブの市場の一部が間違いなくアマゾンに奪われることになると予想される。
【https://www.reuters.com/article/us-amazon-com-ticketing-idUSKBN1AQ2DB】