Wednesday, October 04, 2017 5:46 PM

コールズ、一部店舗でアマゾン商品の返品応じる

 百貨店コールズは、オンライン小売り最大手アマゾンとの提携を拡大し、10月からロサンゼルスとシカゴの82店舗で、消費者がアマゾンで購入した商品の返品の受け付けを始めた。

 ロイター通信によると、コールズは9月初め、音声制御スピーカー「エコー」などのアマゾン製品をロサンゼルスとシカゴの10店舗で販売すると発表した。コールズは売り上げが6四半期連続で減少しており、アマゾンとの提携拡大で集客効果を見込んでいるようだ。

 モーニングスターのアナリストは「返品受け付けは、コールズにとっては店に来てもらうことで新しい客との接触が増え、アマゾンにとっては低リスクで実店舗での存在感を高められる独特な方法」と評価している。アマゾンは実店舗市場でも存在感を強めており、2017年6月には高級食料品店ホールフーズ・マーケットを買収した。

 小売店の中には、オンライン購入の普及による実店舗の不振を食い止めようとアマゾンと提携する店も増えている。シアーズ・ホールディングスは7月、自社ブランド「ケンモア」の家電製品をアマゾンで販売するほか、同ブランドの通信機能付き商品をアマゾンの音声認識デジタル・アシスタント「アレクサ」で操作できるようにすると発表している。