Thursday, November 02, 2017 1:18 PM
マイクロソフト、ホロレンズを29ヵ国で発売
マイクロソフト(Microsoft)は1日、複合現実(mixed-reality=MR)ヘッドセットのホロレンズ(HoloLens)を欧州29ヵ国で発売した。ホロレンズは10ヵ国ですでに販売されていることから、計39ヵ国で流通することになる。
ZDネット誌によると、マイクロソフトは、ホロレンズの法人向け販売に注力しており、さまざまの業界での遠隔作業支援端末としてホロレンズの売り込みを強化中だ。
ホロレンズの典型的な業務活用例としては、専門技術者が、ホロレンズを装着した遠隔現場作業員に対しデジタル画像を使いながら説明すると、ホロレンズが作業員の現場視野にそのデジタル画像を重ね合わせることで仕事効率を上げるといったことが挙げられる。
ホロレンズを試用している会社の一つであるエレベーター会社のティッセンクルップ(ThyssenKrupp)では、エレベーター技術者たちが修理や点検のためにカメラ付きホロレンズを装着し、自分たちが現場で見ている状況を遠隔地の専門技術者に見せることで、仕事の精度や効率を向上させるのに役立てている。
ティッセンクルップによると、これまでなら2時間かかっていた修理が、ホロレンズを使うことで問題点をすぐに特定でき、遠隔でもわかりやすい指示を出せるため20分で終わった。
マイクロソフトでは、追加の29ヵ国での発売によって世界で17億人の労働者がホロレンズの潜在的利用者になる可能性があると期待している。
【http://www.zdnet.com/article/microsoft-makes-its-hololens-headset-available-in-29-more-countries/】