Monday, November 06, 2017 11:28 AM
スプリントとアルティスUSA、提携を発表
米ケーブル・テレビ・サービス中堅のアルティスUSA(Altice USA)と米携帯電話サービス業界4位のスプリント(Sprint)は5日、アルティスがスプリントの携帯電話通信網を使って携帯電話サービスを販売する複数年契約を結んだことを明らかにした。
オランダ本社のアルティスは、米国事業では約500万の世帯や事業者らにケーブル・テレビ・サービスやワイファイ接続サービス、コンテント配信サービスを提供している。
ロイター通信によると、アルティスはスプリントとの提携のもと、仮想移動体通信事業者としてスプリントの無線通信網を借りて米国内で携帯電話サービスを販売する。
スプリントは、通信網の賃料をアルティスから得ることで増収と売り上げ安定化を図る。スプリントはそれと同時に、アルティスのケーブル通信網を借りて、携帯電話向けのデータ転送能力を増強する。さらに、次世代無線通信規格の5Gの整備にもアルティスとの提携を活用する。
スプリントの82〜83%を所有するソフトバンクは、スプリントの競合社であるTモバイルUSとスプリントの合併を試みたが、交渉が決裂したばかり。また、米ケーブル大手のチャーターにも経営統合を再打診したが、チャーターが興味を示さなかったため、第三の選択肢を模索していた。
スプリントとアルティスの契約内容は明らかにされていない。