Tuesday, November 21, 2017 8:19 AM

トロントとウェイズ、交通データを相互供与

 トロント市は、道案内および交通情報サービス大手ウェイズ(Waze)と業務提携し、それぞれが集める交通データの相互共用を開始した。

 イスラエルで2008年に起業されたウェイズは、グーグル(Google)に2013年に10億ドル買収されている。ウェイズは現在、2016年のグーグル再編によって誕生した持ち株親会社アルファベット(Alphabet)の子会社という位置づけ。

 テッククランチ誌によると、トロント市とウェイズは独自のデジタル機能によって交通量や道路情報を集めており、今回の提携によってそれぞれのデータを相互供与することで、トロント市内の道案内機能や交通情報を拡充し、利用者にとっての利便性を高める。

 ウェイズでは、コネクテッド・シティズンズ・プログラム(Connected Citizens Program)というサービスを提供している。同サービスは、地方自治体や地方政府の陸運局と協業することで交通関連データの交換と共用を推進するもの。

 ウェイズとトロントはそれにもとづいて、トロントが蓄積する交通関連データを自社サービスに応用し、その見返りとして、ウェイズ利用者たちがウェイズのモバイル道路地図システムに提供するリアル・タイムの道路交通情報をトロントに開示する。

 ウェイズのサービスは、交通量や道路情報が利用者たちによって常時更新される機能を武器とする。そのため、自治体政府が把握していない現場状況を利用者に提供できる。

https://techcrunch.com/2017/11/20/toronto-begins-sharing-traffic-data-with-waze-and-vice-versa/