Wednesday, December 06, 2017 10:22 AM
IBM、AI演算処理向けサーバー・システムを発表
IBMは5日、データ・センター向けの人工知能(AI)処理用コンピュータ「パワー・システムズ・サーバーズ(Power Systems Servers)」を発表した。
同サーバー群は、IBMパワー9プロセッサーで稼働する。パワー9は、人工知能による電算処理に特化したチップとして設計された。
ベンチャービート誌によると、人工知能アプリケーションの開発と利用がきわめて盛んになった昨今、サーバーやチップの設計会社らは、電算力の大部分を人工知能が消費することになるという方向性を視野に、立ち位置をどこに定めるべきか模索している。IBMの今回の動きは、チップとサーバーの両分野において、人工知能対応設計に強みを持つことを明示したといえる。
IBMによると、パワー9を搭載したシステムは、深層学習の神経回路網を訓練する速度を4倍にすることで、人工知能アプリケーション群の開発精度と動作速度を向上させる。
深層学習は、人工知能機能の一部である機械学習手段の一つで、膨大な量のデータを処理することで、解析結果のなかから重要なものを選び、解析目的との合致度を判断して目当ての洞察を抽出する方法。
パワー9搭載のAC922パワー・システムズは、PCIエクスプレス4.0(エヌビディアが開発した次世代の演算処理技術仕様)が組み込まれた最初の機種となる。