Wednesday, January 31, 2018 11:08 AM

商務省、韓国製ベアリングにダンピング税検討

 商務省は30日、韓国がベアリング製品を不当に安く米国に輸出しているとして、最大約45%の反ダンピング(不当廉売)関税を課す方針を仮決定した。今後調査を進め4月に最終判断を示す。

 KBSワールドラジオによると、対象は「テーパード・ローラー・ベアリング(円すいころ軸受け」と呼ばれる製品の一部。米メーカーが韓国製品のダンピングを訴えており、同省は対象の韓国製ベアリングが国内で公正な市価より約45%安く売られていると評価した。

 ロス商務長官は、米国は韓国との関係を重視していると述べた一方、貿易国は互いに「規則に従って行動しなければならない」と付け加えた。関税適用は、連邦機関の国際貿易委員会(ITC)が「米産業の被害」を認定することが条件になる。

 商務省によると、対象の韓国製ベアリングの2016年輸入額は推定6000万ドル。

 トランプ政権は韓国への貿易圧力を強めており、大統領は22日、韓国メーカーを念頭に大型の輸入洗濯機に緊急輸入制限(セーフガード)の発動を命じる文書に署名した。輸入制限は2月7日から。

 商務省は29日にも、韓国と台湾の低融点ポリエステル短繊維に対する反ダンピング課税の仮決定を発表した。