Tuesday, February 20, 2018 11:06 AM

インテル、CPU問題で32件の集団訴訟に直面

 インテル(Intel)は16日、メルトダウン(Meltdown)とスペクター(Spectre)に関する対処をめぐって32件の集団訴訟に直面していることを米SEC(証券取引委員会)への提出書類のなかで明らかにした。

 メルトダウンとスペクターは、グーグルの研究者らが発見したCPU設計上のセキュリティー脆弱性(欠陥)。インテル以外のチップ・メーカーらが生産したCPUにも同様の問題が見つかっているが、インテルのチップ出荷数が圧倒的に多いため、インテルが特にたたかれている。

 インテルは、メルトダウンとスペクターの問題を2017年中盤あたりに認識していたが、グーグルの研究者らが同年末に公表するまで何の措置もとらなかった。

 ZDネット誌によると、多くの末端利用者や顧客、株主たちで大部分が占められる原告団らは、「セキュリティー脆弱性に関するインテルの対応や黙認が利用者たちに損害をもたらした」と主張し、「損害賠償またはそれに準じる公平な救済」を請求している。

 32件のうち30件は、インテル製チップの顧客や利用者、インテルの株主による集団訴訟で、残る2件は、証券取り引き関連の集団訴訟。後者の原告らは、インテルが問題を知りながら投資家に対する適切な説明責任を怠りインテル株購入者らに損害をあたえた、と訴えている。

http://www.zdnet.com/article/meltdown-spectre-now-the-class-action-suits-against-intel-are-starting-to-mount-up/