Wednesday, February 21, 2018 10:54 AM

車の挙動を路面表示で警告〜三菱電機の新安全システム

 三菱電機は、車の挙動を他の車両や歩行者に伝えて事故を未然に防ぐ技術「安心・安全ライティング」を開発した。アニメーションを利用した認識しやすい光の表示を路面に映し出し、夜間や悪天候の時などに、後退する、ドアを開けるといったドライバーが行おうとする動きを周囲に警告できる仕組み。

 同社のプレスリリースによると、この技術にはマルチプルセンサーが使われており、歩行者の接近など車の周囲の変化に反応してアニメーションのパターンが変わる。また、車外センサーと連動して運転席のドアノブ近くのライトが点滅するため、車両周辺の変化がドライバーにも分かるようになっている。

 明るい光で路面に表示することで、他の車両や歩行者との直感的な意思の疎通が生まれ、道路の安全性が高まると期待される。日本の公益財団法人・交通事故総合分析センターがまとめた2016年の統計によると、歩行者の交通事故死の約60%は夜間に起きている。

 三菱電機の新技術技術には、表示される図形の見え方をメーカーがシステム搭載前に検証できる設計ツールも含まれている。

http://supplierinsight.ihsmarkit.com/news/5243850/mitsubishi-electric-develops-ground-illuminating-lighting-system-to-enhance-road-safety-