Thursday, March 15, 2018 12:02 PM
リカード、EV技術開発でPSIと提携
英エンジニアリング大手リカード(Ricardo)は、シカゴの技術施設を産業用エンジンや低公害電力システム製造のパワー・ソリューションズ・インターナショナル(PSI、イリノイ州)に売却した。
リカードのプレスリリースによると、施設の売却に伴い、大型車両の試験業務はデトロイトの技術センターへ移す。シカゴ施設の売却は2018年4月2日に完了する見通し。
同社のデイブ・シェマンズCEOは「シカゴの施設売却とデトロイト技術センターの試験業務再編は、業務効率の改善につながる重要な作業だ。北米のあらゆる市場分野で顧客の新しい要求によりよく応えられるようになり、ますます重要になる電気自動車(EV)ソリューションの開発にも貢献する」と話している。
リカードとPSIは、パワートレインの電化技術や自動運転車の制御に関する戦略的技術提携にも合意した。先進パワートレイン分野におけるリカードの専門知識を活用し、PSIの新分野への参入を支援する。
PSIは主に産業用エンジンや電力システムを製造している。リカードは自動運転と電気自動車(EV)技術開発に取り組んでおり、17年7月にはそれらの技術開発を専門とするグローバル・オートモーティブ・グループ(GAG)を設立した。リカードは当時、GAG部門は「クリーンなパワートレイン技術と自動運転アプリケーションを含むあらゆる車両技術分野のソリューションを顧客に提供する」と説明し、対象にする市場として、乗用車および高性能車、商用車とオフハイウェイ車両(建築用、農業用車両など)、二輪車、工業用および防衛用車両…の4つを挙げた。
リカードは英国の様々な大学とも連携しており、シェフィールド大学先進製造研究センター(AMRC)とはパワートレインの電動化、サウスウェールズ大学とはEV用電池の開発に取り組んでいる。
【http://supplierinsight.ihsmarkit.com/news/5244169/ricardo-sells-chicago-technical-facility-to-psi】