Monday, March 19, 2018 10:52 AM

現代と起亜車の死亡事故調査〜NHTSA、エアバッグ不作動

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、韓国の現代自動車および起亜自動車の車両が絡む正面衝突事故で、エアバッグが作動せず4人が死亡、6人が負傷した事例について調査を始めると発表した。

 ロイター通信によると、NHTSAの調査対象となるのは、2011年製造の現代「ソナタ」と12年〜13年製造の起亜「フォルテ」合わせて42万5000台。同局は両モデルに搭載されたエアバッグ制御装置と同じ物が他メーカーの車でも使われていないか、安全上のリスクとなっていないかについても調べる。

 現代は2月、過剰な電気的負荷によって衝突時にエアバッグが作動しない恐れがあることを理由に15万4753台のソナタのリコール(無料の回収・修理)を届け出たが、まだ最終的な解決策はないと説明していた。

 現代自のジム・トレイナー広報担当者は、同社が非常に速いスピードで正面衝突した車両で2人が死亡したという報告があることは知っており、調査でNHTSAと協力していると話したが、11年製造のソナタ以外の車両での問題は知らないと述べた。

 NHTSAは、エアバッグ制御モジュールの製造元は、独自動車部品大手ZFフリードリヒスハーフェンが15年にTRWオートモーティブ・ホールディングスを買収してできたZF・TRWだと明らかにした。12〜13年のフォルテにもZF・TRW製のエアバッグ制御装置が使われている。