Wednesday, April 04, 2018 11:43 AM
マイティーAI、AV用データ管理ツール群を発表
シアトル拠点の自動運転車(AV=autonomous vehicle)技術開発新興企業マイティーAI(Mighty AI)は、AV向け機械視認や視認データ管理ツール群を発表した。
同社は、AV用の機械視認と機械学習技術によるデータ管理プラットフォームに重点を置いて開発しており、自動走行を可能にする機械学習ソフトウェアを訓練するティーダース(TDaaS=Training Data as a Service)を開発したことで知られる。
オートノマス・ヴィークル・テック誌によると、マイティーAIがこのほど発表したツール群は、EUが5月25日から執行する個人情報保護法「GDPR(General Data Protection Regulation)」に準拠するもので、AVメーカーらがGDPRを遵守できるようにする。
たとえば、同社のソフトウェアは、車載された機械視認システムがとらえた画像のなかの人物の顔やナンバー・プレートを人工知能技術によって認識して自動的にぼかすことで、個人情報を保護する。AV開発会社らはそれによって個人を特定することなくデータを活用できる。
マイティーAIは、自社で集めたデータと公開データを使って、独自に開発した人工知能の神経回路網を学習させた。
同社はまた、運転者の視線や顔、表情を解析して、自動運転から手動運転への切り替えが安全かどうかを確認するツールも提供する。たとえば、居眠りする可能性があるかどうかを見極め、手動への切り替えが適切かどうかを判断する。
それらのツール群は、レベル2〜3のAV技術を開発するメーカーらにとって必要不可欠になる可能性がある。
同社はそのほか、AVから集められるデータの管理を簡便化かつ効率化するポータル・ツールも提供している。