Thursday, April 12, 2018 10:47 AM
ミシガンの自動運転車試験場、正式オープン
自動運転技術などの重要な試験場となるミシガン州ウィローランの「アメリカン・センター・フォー・モビリティ(ACM)」で、4月5日に開所式が行われた。
オートモーティブ・ニュースによると、ACMは、2.5マイルのランプ付きハイウェイ・ループ、700度の湾曲トンネル、顧客用ガレージ、運営センターなどを備えており、第1期工事が終了した2017年末からパートナー企業向けにオープンしていた。第2期工事では、顧客向けのテクノロジーパーク、都市部の運転環境、新本部などが加わる予定で、すでに建設が進行中。
自動運転車については、アリゾナ州で3月、ウーバー・テクノロジーズの試験車両による死亡事故が起きたことで安全懸念も浮上している。ミシガン州のリック・スナイダー知事は、この事故を学びの体験と考えるべきとの見方を示し、ACMのジョン・マドックス代表も「事故は、技術開発を続ける必要があることを明確に示した。自動運転車が成功するには当センターのような施設を持つことが非常に重要」と話した。
ACMは、民間企業からスポンサーシップ購入という形で多くの支援を受けており、AT&T、トヨタ、フォード、現代自動車、アディエント、ビステオンのほか、1月にSUBARU(スバル)、最近ではマイクロソフトもスポンサーに加わった。マイクロソフトは、ACM利用者にクラウド・ストレージ・オプションを提供し、自動運転車とクラウド間の情報共有の仕組みを研究することに合意している。
500エーカーの施設建設にかかる1億3500万ドルの費用のうち、1億1000万ドル以上はすでに確保されている。