Monday, May 21, 2018 10:15 AM

京セラ、ボッシュに触覚伝達技術をライセンス

 京セラは、独ボッシュ傘下のロバート・ボッシュ・カー・マルチメディアと、触感を通じて情報を伝達するハプティック技術の使用に関するライセンス契約を結んだ。

 京セラのプレスリリースによると、これによりボッシュは、京セラが特許を持つ触覚伝達技術「ハプティビティ」を自動車用製品に使えるようになる。ロバート・ボッシュ・カー・マルチメディアは、世界中の大手自動車メーカーに車載用のナビゲーションや娯楽システムを提供している。

 京セラは、2008年から進めている独自の研究によってハプティック関連のソリューションを開発しており、「ハプティビティ」はディスプレイ上でタッチスクリーンのボタンを押すと本物のボタンを押したような感覚を得られる技術。

 同社は今後も「ハプティビティ」技術の改良を続け、それを組み込んだ装置、機器、システムを開発する予定で、車載機器や産業用機器などへの応用では他社へのライセンス供与も続ける。

 同社は18年4月、「ハプティビティ」技術に関する特許侵害で独自動車部品メーカー、プレー(Preh)をドイツの裁判所に訴えている。