Friday, March 06, 2026 6:32 AM

CATLとBMW、提携拡大~電池パスポート導入に向け

 車載電池大手CATL(寧徳時代新能源科技)とBMWは、欧州における「電池パスポート」制度の導入に向け、既存の提携を拡大する。

 エレクトライブによると、両社は2月下旬、北京で電池パスポートおよび脱炭素化に関する覚書を交わした。特にデータ交換を重視し、パイロットプロジェクトを通じて国境を越えたデータ移転の進展を目指す。

 欧州連合(EU)は、2027年2月以降に販売されるEVを対象に、主要材料の原産地、カーボンフットプリント、リサイクル率など、電池の材料構成を示したパスポートの導入を義務付ける。両者の提携拡大はこれを見据えた動きで、パイロットプロジェクトでは、信頼性のあるデータ交換の実証のほか、二酸化炭素(CO2)排出量の計算および電池のカーボンフットプリントを算出するツール開発も模索する。

 CATLによると、自動車産業向けのデータ共有システム「Catena-X」を活用して、技術標準の整合性支援や科学的根拠に基づく政策枠組みの推進、長期的な産業安定性の確保を目指す。実務上の焦点は、電池パスポートの義務化に伴う円滑な移行の確保にある。この制度は、特に電池部品やリサイクル素材に関する申告・表示の義務付けと、電子的な「電池パスポート」およびQRコードの導入が主な内容となっている。制度加盟国や関連企業に十分な準備期間を与えるため、今年から表示要件が施行されており、パスポートとQRコードは2027年から義務化される。

 CATLは多くの欧州自動車メーカーに電池を供給しており、こうした新規制に向けた準備を進めている。BMWとは2012年から戦略提携し、電池生産、共同研究開発、持続可能なサプライチェーン(供給網)の分野へと関係を拡大してきた。