Monday, June 04, 2018 10:27 AM
エンジン車への依存続く〜シェフラー、先進技術重視も
輸送手段の未来は電動化にあるように見えるが、ベアリングで事業を築いたドイツのシェフラー(Schaeffler)は、今後も内燃機関が同社の収入を支えると確信している。
オートモーティブ・ニュースによると、シェフラーは、内燃機関と変則装置の部品生産に多額の投資をしている。自動車メーカーからの年間135億ドルの注文は、クラッチ、ギアボックス、バルブトレイン、カムシャフト用のシステムと部品で構成される。
未来が大きく変化することも痛感しているが、シェフラーはHVの駆動系部品の生産に多額をつぎ込んでおり、ガソリンおよびディーゼルエンジンが当面は生き残ると考えている。マーティン・シェイト上席副社長(エンジンシステム担当)は「最も積極的な予想でも2030年はまだ新車の70%に内燃機関が搭載される。内燃機関の改良を続ける価値があることを意味する」「既存車両を含めると、30年に路上を走る車の90%は何らかの伝統的なパワートレインを搭載している可能性が高い」と話す。
シェイト氏は、HVと内燃機関の一層の高効率化、機械的な技術革新にまだ商機があると考えている。同社の技術革新の中には、カムシャフトロッカーを作動させてバルブを開けないようにし、1つのシリンダーを停止する技術がある。フォードが18年に発売する新型3気筒1000cc「エコブースト」ガソリンエンジンに搭載され、効率を6%向上させる。