Monday, November 12, 2018 9:05 AM
ウォルマート、支店内にAI研究室を開設へ
ウォルマート(Walmart)は先日、インテリジェント・リテール・ラブ(Intelligent Retail Lab=IRL)と同社が呼ぶ人工知能(AI)技術研究室をニューヨークのレヴィッタウンにある支店群に設置する計画を明らかにした。
テッククランチ誌によると、同研究室の狙いは、店内作業の効率化と顧客体験の向上を人工知能によっていかに図れるかに照準する。たとえば、在庫数が減った商品や、間違った場所に陳列されている商品をいかに検知して作業員らに自動通知できるかをはじめ、店玄関わきに置かれる買い物カートの数が少なくなっている状態や、店内の床に何かがこぼれている部分をいかに特定できるかといった機能が想定される。
同社では、そういった先進機能の立案や概念実証への取り組みに特化する社内専門班ケプラー(Kepler)を立ち上げたばかり。
それらと類似した機能をめぐっては、接続化検知器群を活用したシステムが複数の小売大手らによってすでに実用化されている。それに対しケプラーのこころみは、そこに人工知能技術を応用することで、検知精度の向上や判断自動化の範囲拡大を目指す。
IRLはまだ開設されていないが、ウォルマートはケプラー主導のもと、各種のハードウェアやソフトウェア、そのほかの技術製品群の実装に着手した。
ケプラーは、ウォルマートの社内新興企業育成事業「ストアー・ナンバー・エイト(Store No. 8)」に組み込まれている。
【https://techcrunch.com/2018/11/08/walmart-is-building-an-ai-lab-inside-one-of-its-store/】