Tuesday, November 20, 2018 9:24 AM
SAP、新興企業コンテクスターを買収
業務用ソフトウェア大手のSAPは19日、機械学習とロボティック自動化製品群を大幅に拡充するために新興企業のコンテクスターSAS(Contextor SAS、フランス拠点)を買収することを明らかにした。機械学習は人工知能(AI)の一種。
買収額は非公表。コンテクスターは、それほど大きな会社ではないが、多くの欧州大企業を顧客としてかかえる。
ZDネット誌によると、SAPは、ロボティック業務過程自動化(robotic process automation=RPA)技術に強みを持つコンテクスターを吸収することで、レオナルド(Leonardo)の開発を加速できる、と説明した。レオナルドは、大企業向けの機械学習技術や、自動化システムを土台とするアプリケーションとソフトウェアのプラットフォームで、「SAP製品群を使った反復作業の自動化を促進するよう」設計されたRPA。
コンテクスターのRPAおよびデスクトップ自動化ソリューション群は、マイクロソフト・リモート・デスクトップ(Microsoft Remote Desktop)やゼンデスクトップ(XenDesktop)といったワークステーションのほか、アプリケーション・サーバーのゼンアップ(XenApp)と互換する。
コンテクスターはこれまでに10万以上のボットを提供してきた。ボット(bot)とは、コンピュータやオンライン機能を使った作業を補佐する簡便化ソフトウェアまたは作業代行ソフトウェアで、代理人ソフトウェアと呼ばれることもある。
SAPは、コンテクスターのRPA技術をレオナルドやそのほかの自社製品に統合し、SAP製アプリケーションと非SAP製アプリケーションの環境をより双方向にするインターフェイスを簡素化する計画。レオナルドにコンテクスターの技術が応用されることで、レオナルドの汎用性が格段に高まる見込みだ。
【https://www.zdnet.com/article/sap-purchases-robotic-automaton-firm-contextor/】