Tuesday, April 16, 2019 10:06 AM
石油とガスの取り引きにも人工知能
人工知能(AI)を活用する石油とガスの取り引きサービスが台頭しつつある。この分野で使われている人工知能は、おもに高度な予測分析技術だ。
オイル・プライス誌によると、新興企業のオイルエックス(OilX)は、衛星画像から取得するデータのほか、各国の税関や統計局、共同石油データ・イニシアティブ(JODI)からの公式データ、そのほかの情報を活用し、石油とガスのトレーダー向けに分析データをリアルタイムで提供している。
同社のプラットフォームは、人工知能を活用することで石油業界の基礎的条件情報をこれまでよりも包括的かつすばやく提供できるようする。
「理論的には、取り引きにかかわるすべての組織にAIソリューションが使われている可能性がある。それらのなかには、分析や取り引き実行、リスク管理、人事管理が含まれる」「当社では、非常に狭い分野の専門化されたソリューションを組み合わせることで、総合的なソリューションが実現すると考えている」と、オイルエックスのフロリアン・テイラーCEOは話す。
また、最近では価格予想にも人工知能が活用されるようになってきた。これまでは、大きな取り引きや複雑な派生商品について価格を出すのに時間がかかったが、人工知能が価格をはじき出すようになりつつある。
機械が価格を予想するには、そのためのモデルや理論が必要だ。機械学習技術を活かして、多数の要因の因果関係を解明し、予測精度を高めるための努力が進められている。
オイルエックスのテイラー氏は、最終的に人工知能が石油以外の商品市場にも広がるとみている。
【https://oilprice.com/Energy/Energy-General/Robots-Take-Over-Oil-Trade-And-OPEC-Is-Scared-To-Death.html】