Tuesday, September 03, 2019 10:18 AM
セルン、AV向け機械学習の開発に協力
欧州原子核研究機構(CERN)は、自動運転車(autonomous vehicle=AV)での使用を目的とした「高速機械学習」の開発に協力している。
CNBCによると、ボルボ・カーズ(Volvo Cars)とスウェーデンのヴィオニアー(Veoneer)が設立した合弁会社ゼニュイティ(Zenuity)はこのほど、セルン(CERN)と協力して、AVの意思決定を高速化する技術の開発に取り組んでいると発表した。
通常の運転状況で生成される膨大な量のデータの解釈にともなう課題を解決し、周囲の車や歩行者をすばやく特定できるようにすることで安全性を向上させる、とゼニュイティは説明している。
セルンは、スイスにある国際組織で、世界最大の衝突型円形加速器「大型ハドロン衝突型加速器」を有することで知られる。
セルンの研究活動では膨大な量のデータが生成される。セルンでは、それらをきわめて高速に解釈して意思決定を下す必要があるため、強大な電算力を持つ技術とシステムを持っている。
両者はそこで、フィールド・プログラマブル・ゲイト・アレイズ(Field-Programmable Gate Arrays=FPGAs)と呼ばれるハードウェア・システムを使って、「複雑な意思決定を数ミリ秒で下すアルゴリズムを実行している」とゼニュイティは説明している。
同社では、セルンとの協力を通じてFPGAsを高速機械学習に活用してAVに応用することを目指している。
【https://www.cnbc.com/2019/08/29/cern-to-help-develop-machine-learning-for-autonomous-cars.html】