Friday, September 13, 2019 10:31 AM

神戸製鋼所、高生産性ホットスタンプ用めっき鋼板開発

 神戸製鋼所は、ホットスタンプ用めっき鋼板(焼入れ後強度1500MPa級)を開発し、自動車ボディ骨格部品用途で量産を開始した。ホットスタンプは、鋼板を高温に加熱し、強度が下がり加工性が上がった段階でプレス成型を行う。神戸製鋼は、高加工性超ハイテン(引張強度780MPa級以上)と高生産性ホットスタンプ用冷延鋼板に加え、今回の高生産性ホットスタンプ用めっき鋼板をラインアップに加えた。

 神戸製鋼所は、2017年に高生産性ホットスタンプ用冷延鋼板を開発、量産した。新製品は従来のホットスタンプ用冷延鋼板と比べ焼入れ性を向上させ、プレス生産性を従来品より最大6倍、改善した。

 加工後の冷却ムラによる強度不足の問題も発生しにくくなった。プレス部品形状の自由度をより高め、プレス工程内でのトリミングを可能とした。従来必要だったプレス後のレーザーカット工程省略も可能となった。

 新たに冷延鋼板に亜鉛めっき処理を施したものも開発した。これにより、耐食性の付与が可能となり、適用部品を大きく広げることになった。

 スペインのGestampの加工技術も組み合わせ、欧州自動車メーカーへ、量産、納入することになった。