Monday, September 16, 2019 10:19 AM
インテル、東京五輪で先進技術を活用
インテル(Intel)は先日、国際五輪委員会(International Olympic Committee=IOC)と東京五輪組織委員会(Tokyo 2020)、そのほかの五輪大会協力会社らとの提携のもと、5Gや人工知能を含む先進技術を2020年東京夏季五輪大会でのテレビ放映とイースポーツ(esports)で大々的に活用する計画を明らかにした。
IOCによると、「インテルは、2020年東京夏季五輪大会で先端技術を応用することで、選手や視聴者、そして大会スタッフに新たな体験を提供するとともに、技術がビジネスをいかに進化させるかを実演することに照準している」とインテルの五輪プログラム統括責任者リック・エチェヴァリア氏は話した。
インテルの計画では、たとえば、三次元選手追跡(3D Athlete Tracking=3DAT)という人工知能基盤機械視認ソリューションを使い、競技や選手に関する洞察と視覚化情報をリアルタイムで提供し、テレビ中継視聴者に新たな視聴体験をもたらす。それによって、デジタル情報をリアルタイムで中継映像に重ねることで、競技や選手に関する付加情報を映し出すことが可能となる。
3DATは、インテルのチップや技術を採用した中国アリババ(Alibaba)のクラウド電算施設によってホストされ、オリンピック・ブロードキャステイング・サービシズ(Olympic Broadcasting Services=OBS)の協力によって実現される。OBSは、IOCがマドリッドで創設した五輪放映専門会社。
同ソリューションは、4つの特殊モバイル・カメラによって選手たちのすがたと動きを撮影し、インテルのジーオン(Xeon)プロセッサーによってアルゴリズムを走らせることで、選手らの運動の生体力学を予想分析し、その分析内容を視覚化したデジタル情報を中継映像に合成する。100分の1秒を競う短距離競争を含め多くの競技映像の再生に使われる見通しだ。
同技術は、データ解析技術も活用することで選手らの練習計画にも役立てられる。
同社はそのほか、インテル・ワールド・オープンというイースポーツ競技大会を東京五輪開催前に主催し、ビデオゲームの世界大会を実施する。イースポーツ五輪大会のオンライン予選は2019年12月に始まる。オンライン予選を勝ち抜いた選手らは、ポーランドのカトヴィツェで開かれる最終予選に集結して出場権をかけて競い、2020年7月22〜24日の東京本戦で決勝戦に挑む。
イースポーツ大会では、インテルのコアi7プロセッサー搭載のパソコンが使われ、テレビ放映システムと接続化されて世界中に生中継される。
【https://www.olympic.org/news/intel-technology-set-to-deliver-several-innovations-during-tokyo-2020】