Tuesday, September 17, 2019 10:12 AM

オラクルとVMウェア、技術支援で提携

 オラクル(Oracle)とVMウェア(VMware)は16日、VMウェア利用会社向けの技術サポートをオラクルがいかに処理するかという両社にとって長年の緊張の原因を取り除くことをねらった業務提携で合意したことを明らかにした。

 ロイター通信によると、アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)やマイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)、グーグル・クラウド(Google Cloud)、IBMクラウドと競合するオラクルのクラウド電算サービス部門は、VMウェアとの提携のもと、VMウェアの仮想化技術やそのほかの技術を使う顧客企業らがオラクル・クラウドに移行することを大幅に支援する。

 多くの大企業は、自身のデータ・センターを運営してクラウド電算を活用しているが、近年、クラウド電算サービス大手らへのデータ・センターに移行している。そのため、クラウド大手らにとっては、そういった大企業を顧客として取り込むことが戦場と化している。

 クラウド大手らはその市場動向を受けてVMウェアと提携している。自社データ・センターを運営する大企業らがVMウェアの技術を多用してきたためだ。AWSもアジュールもグーグルも近年にVMウェアとあいついで提携した。

 オラクルはこれまで、VMウェア利用会社に対するVMウェア技術周辺の支援をめぐってVMウェアとの良好な取り引き関係を築いてこなかった。しかし、クラウド大手らへの対抗を強化するには、VMウェア利用会社を取り込む必要があった。

 オラクルは16日、それとは別に、データ・センター拠点数を2020年末までに20ヵ所増やして計36に拡充する方針を打ち出した。被災時でも支障なく運営できるよう、1ヵ国内において二つの地域でデータ・センターを運営することがオラクルのねらいだ。新設される20ヵ所のなかには大阪が含まれる。

https://www.reuters.com/article/us-oracle-vmware/oracle-vmware-agree-to-deal-on-cloud-technology-technical-support-idUSKBN1W12VD