Wednesday, September 18, 2019 10:11 AM
油田向け人工知能プラットフォームを導入
油田サービス最大手シュルンベルジェ(Schlumberger、ヒューストン拠点)と石油大手シェヴロン(Chevron、サン・ラモン拠点)、そしてマイクロソフト(Microsoft)は17日、原油採掘現場向けのデジタル・サービスを向上させるためのクラウド基盤の人工知能プラットフォーム「デルファイ(DELFI)」を市場投入したことを明らかにした。
クロン誌によると、3社は、モナコのSIS世界会議での共同声明でデルファイを発表し、シュルンベルジェのオリヴァー・レ・ペユーチCEOは、「われわれの業界では、この規模でこの種の協業をこれまで見たことがない」と話した。
デルファイは元来、シュルンベルジェがシェヴロンのために開発した人工知能プラットフォームだ。のちに3社の協業によって拡充され、油田探索や油田開発、精油、保存タンク、パイプランに関するソフトウェアが詰め込まれた包括的プラットフォームに進化した。
デルファイは、マイクロソフトのクラウド電算プラットフォーム「アジュール(Azure)」でホストされる。採掘現場でのさまざまのデータの解析をはじめ、現場作業の予想精度向上、業務遂行の迅速化を実現する、と期待される。
「一つの電算資源で膨大な量の情報を処理し、オープン・データ生態系上に構築された人工知能と高性能電算の能力をさらに増幅できる」とシェヴロンの技術および事業担当上席副社長ジョセフ・ジアジアは述べた。
【https://www.chron.com/business/energy/article/Schlumberger-Chevron-and-Microsoft-launch-14445539.php】