Wednesday, September 25, 2019 10:09 AM
グーグル、人工知能による洪水予報をインドで拡大
グーグル(Google)は先日、インドでの洪水予想人工知能機能の対象面積を1万1000平方km以上に拡大したことを明らかにした。同機能が拡大された領域には、ガンガ川とブラマプトラ川の付近が含まれる。
洪水による世界の死者数の約20%はインドで占められる。また、インドのモンスーン季の降雨量は最近3週間に平均を上回っている。
ベンチャービート誌によると、グーグルは、パンタ地域を対象に約1年前に始めた最初のフラッド・フォーキャスト(Flood Forecast)の試験運用開始以来、80万件の洪水予報を地域住民のスマートフォンに通知した。それらの通知は、非営利団体シーズ(SEEDS)とそのボランティア活動網にも同時に通知され、スマートフォンを使っていない人々への緊急警報を支援した。
今回、強化された洪水予報機能は、最近に開発されたデジタル・エレヴェーション・モデル群(Digital Elevation Models=DEMs)という新たな予報手法によって可能になった。DEMsは、TPU(tensor processing unit)で動作させるための浸水予想モデルを最適化することで、CPU(central processing unit)だけの演算処理より85倍の速さで予想を提供できる。
グーグルはそれに加えて、予想精度を高めるために、欧州宇宙機関(European Space Agency)の人工衛星群「センティネル(Sentinel)1」から衛星画像を取り寄せ始めた。
同社は、1月の時点で予想精度が75%に達したと報告している。
【https://venturebeat.com/2019/09/18/google-to-expand-ai-powered-flood-forecasts-in-india-ahead-of-monsoon-season/】