Friday, September 27, 2019 10:17 AM

EVの人工走行音、複数も可〜運輸当局が方針発表

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、歩行者向け警告音について、さまざまな種類からドライバーが選べる案を発表した。

 EVなどの「静かな車(quiet cars)」が時速18.6マイル(時速30キロ)以下で走る時は、歩行者や自転車、目が不自由な人々に接近が分かる警告音が鳴るようにしなければならない。ロイター通信によると、この規則は議会が2010年にNHTSAに策定を要請し、当局が18年2月、すべてのEVとハイブリッド車(HV)に警告音の搭載義務付けを最終決定した。メーカーの達成期限は20年9月。

 NHTSAは「警告音は1モデルにつき1種類」という方針だったが、メーカーからの要請を受けて今回、複数種類を許可することにした。ただし「音の数に制限を設けるべきかどうか、一般の意見を求めたい」と説明した。

 同局は、HVが歩行者に衝突する確率はエンジン音がするガソリン車よりも19%高いと推定している。米国では年間、歩行者と自転車に乗る人合わせて12万5000人が車と接触して負傷している。