Friday, September 27, 2019 10:17 AM

高精度の位置情報技術をAV開発向けに提供開始

 自動運転車(autonomous vehicle=AV)向けの全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System=GNSS)位置情報技術を提供するスウィフト・ナビゲーション(Swift Navigation、サンフランシスコ拠点)は、チップ設計大手の英アーム(Arm)との提携のもと、アームのチップ設計を採用したプラットフォームを使ってAV向け技術を開発する開発者らに、スウィフトの高精度GNSS位置情報ソリューションをオプションとして提供開始した。

 同提携は9月初旬に発表されていた。

 インサイド・アンマンド・システムズ誌によると、標準的なGNSS位置情報は深度認識の精度が3〜5メートルであることから、車線を特定できるほどの精度が要求される用途には向かない。スウィフトが開発したGNSS位置情報エンジンのスターリング(Starling)は、AVが必要とする高水準の精度(誤差10cm未満)を可能にする。

 スターリングは、市販されているGNSS受信機からの測位データをソフトウェアによって高精度化する。受信機メーカーを選ばないため、さまざまのメーカーのチップセットや検知器をあつかう開発者たちが採用しているアーム設計のチップを基盤とするプラットフォームに向いている。

 両社の提携によってコスト効果と拡張性にすぐれた高精度の位置情報技術を実現しやすくなるとみられる。

 GNSSソリューションは、おもな自動車メーカーや部品メーカーらに加え、シリコンやプラットフォームの開発および製造会社にも利用されている。

https://insideunmannedsystems.com/swift-navigation-partners-with-arm-to-bring-precise-positioning-tech-to-autonomous-vehicle-compute-platforms/