Wednesday, October 02, 2019 10:20 AM
給電システムの保全と効率をブロックチェーンで拡充
ゼイジ・セキュリティー(Xage Security、カリフォルニア州パロ・アルト拠点)とコモンウェルス・エディソン(Commonwealth Edison、シカゴ拠点)は、電力供給システムの安全性と効率を高めるためにブロックチェーン技術を活用する提携を結んだ。
デジタル・ジャーナルによると、両社は提携のもと、ブロックチェーン技術を活用して太陽光発電や蓄電、電力需要管理といった事業資源を効果的に統合する。
電力使用の効率化は、さまざまのモノのインターネット(IoT=Internet of Things)機器を使って達成される可能性がある。ブロックチェーンは、それらの詳細記録を提供することから、どこでどれだけの節電が達成されたかを把握するのに役立つ。
給電体制の安全確保は、エネルギー業界にとって非常に重要な課題となっている。「サイバー攻撃はますます高度化しており、接続網レベルの防御策を迂回して産業制御システムを標的とするようになっている」とゼイジのダンカン・グレイトウッドCEOは指摘する。「送電網を近代化するにあたっては、高度かつ広範での保全機能を最初から統合する必要がある」。
エネルギー業界は近年、ブロックチェーンの可能性を積極的に模索している。カナダのウォータールー大学は、電力システムにブロックチェーン技術を統合して電気自動車の充電施設網を拡大した。同システムでは、自動車所有者と充電施設供給業者の両方に充電料金が適正かどうかを知らせることができる。
【http://www.digitaljournal.com/tech-and-science/technology/new-partnership-for-blockchain-technology-of-electric-systems/article/558852】